この記事は、次のような方におすすめ!
・朝起きるのが辛い
・朝にスッキリ起きれない
・寝ても熟睡感がない
1. ニックネーム: にたくん(睡眠コンサルタント)
2. 職業と専門分野: IT系の広告代理店で勤務
3. これまでの経歴と経験: 【JR歴10年】 JR時代に電車の運転士さんを経験し、2024年から睡眠コンサルタントとして良質な睡眠を取る方法や快眠のコツについて情報発信中。
仕事のパフォーマンスにも影響?働き盛りのビジネスパーソンに差し掛かる不眠による生産性低下
日本人の睡眠事情 – 「2023年白書」から見る現状
「2023年睡眠白書」によると、20~30代の日本人の60%以上が不眠症の疑いが高いという結果となっており、働き盛りの20~30代の睡眠改善の必要性が高いことが伺えます。
特に、スマートフォン・タブレットの長時間使用が原因とされています。
ブルーライトはメラトニン(眠気を誘うホルモン)の分泌を抑え、寝つきが悪くなることが分かっています。
さらに、夜遅くまでの残業や朝早く起きなければならないライフスタイルも、慢性的な睡眠不足を助長しています。
不眠が集中力や判断力に悪影響を与える
睡眠不足が続くと、脳の機能が著しく低下します。
例えば、4時間の睡眠が5日続くと、アルコール摂取時と同じレベルの判断力低下が起こると言われています。
具体的には:
• ミスが増える
• アイデアが出にくくなる
• 突発的な問題に冷静に対応できなくなる
これらの影響は、仕事だけでなく日常生活にも波及します。
睡眠不足に伴う健康リスクと社会的コスト
ビジネスパーソンにとっても、自分自身の健康管理が結果的に会社や経済全体への貢献になると理解することが重要です。
睡眠不足による集中力の低下や判断ミスが、職場での生産性を大きく下げています。
研究によれば、睡眠時間が6時間を下回ると、注意力や記憶力が著しく低下し、業務効率が20%程度低下することが示されています。
また、仕事のミスが多発することで、チーム全体のモチベーションにも悪影響を及ぼすため、
睡眠の改善は個人だけでなく、職場全体の生産性向上にもつながるのです。
アテネ不眠尺度とは?科学的に信頼された不眠症チェックツール
医療現場でも活用される「アテネ不眠尺度」の概要
アテネ不眠尺度(AIS)は、医師や睡眠専門家が推奨する、
不眠症をチェックするための信頼性の高いツールです。
次の8つの質問に答えることで、自分の睡眠状態を数値化できます。
1. 夜寝つくのに30分以上かかることが多いですか?
2. 夜中に目が覚め、その後なかなか寝つけないことがありますか?
3. 朝予定より早く目が覚めてしまいますか?
4. 日中、疲労感や集中力の低下を感じることがありますか?
5. 睡眠に対して満足感を感じられないことがありますか?
6. パートナーや家族に、いびきや寝言を指摘されたことがありますか?
7. 睡眠不足が仕事や生活に影響を与えていると感じますか?
8. 睡眠に対してストレスや不安を感じることがありますか?
各質問に対し、0(全くない)~3(非常に強く感じる)のスコアをつけ、合計スコアが高いほど不眠症の可能性が高くなります。
アテネ不眠尺度が支持される理由とそのメリット
AISは、病院でも使用されるほどの信頼性があります。
自宅で簡単にチェックできるため、不眠症に悩んでいる方が専門的な診断を受けるべきかどうかの目安にもなります。
さらに、スコアに基づいて具体的な改善プランを立てることが大切になります。
アテネ不眠尺度で自分の不眠度をチェックしてみよう
まずは、以下の質問に答えてみてください。
アテネ不眠尺度
過去1か月間に、週3回以上経験した「最も困った状態」を選んでください。
その後に、各項目について点数を合計し、不眠状態を評価します。
アテネ不眠尺度_質問項目
1. 寝床に入ってから実際に寝るまで、時間がかかりましたか?
○ 0点:問題はなかった
○ 1点:少し時間がかかった
○ 2点:かなり時間がかかった
○ 3点:非常に時間がかかった、あるいは眠れなかった
2. 夜間、睡眠の途中で目が覚めましたか?
○ 0点:問題はなかった
○ 1点:少し困ることがあった
○ 2点:かなり困った
○ 3点:非常に困った、あるいは眠れなかった
3. 希望する起床時間より早く目が覚めて、それ以降、眠れないことがありましたか?
○ 0点:そのようなことはなかった
○ 1点:少し早かった
○ 2点:かなり早かった
○ 3点:非常に早かった、あるいは眠れなかった
4. 夜の眠りや昼寝も合わせて、睡眠時間は足りていましたか?
○ 0点:十分であった
○ 1点:少し足りなかった
○ 2点:かなり足りなかった
○ 3点:全く足りなかった、あるいは眠れなかった
5. 全体的な睡眠の質について、どう感じましたか?
○ 0点:満足した
○ 1点:少し不満であった
○ 2点:かなり不満であった
○ 3点:非常に不満であった、あるいは全く眠れなかった
6. 日中の気分はいかがでしたか?
○ 0点:問題なかった
○ 1点:少し減退した
○ 2点:かなり減退した
○ 3点:非常に減退した
7. 日中の身体的および精神的な活動の成果は、いかがでしたか?
○ 0点:問題なかった
○ 1点:少し低下した
○ 2点:かなり低下した
○ 3点:全くなかった
8. 日中の眠気はありましたか?
○ 0点:なかった
○ 1点:少しあった
○ 2点:かなりあった
○ 3点:激しかった
評価基準
• 0~3点:睡眠は取れています。
• 4~5点:不眠症の疑いがあります。
• 6点以上:不眠症の可能性が高いです。
8つの項目それぞれについて、自分に該当する最も深刻な状態(0〜3の中で最も大きい点数)を選んでください。
最後に、点数を全部足し合わせた合計点を出しましょう。
合計が1〜3点ならちゃんと睡眠が取れているので問題ありません。
4〜5点の場合は、不眠症の疑いがあり、6点以上になると不眠症の可能性が高くなります。
一般的にこのアテネ睡眠尺度で6点以上の場合が、「危険ゾーン」となり、「睡眠不調」と呼ばれる状態になります。
不安を感じるスコアが出た場合でも、心配しすぎる必要はありません。
この後にご紹介する改善方法を試してみることが大切です。
不眠を改善して快適な生活を手に入れる方法
日常生活でできる簡単な睡眠改善策
寝る前1時間のリラックスタイムの作り方
寝る前1時間は「リラックスタイム」に充てるのが理想的です。
具体的には:
• スマホやパソコンを控える: 特にブルーライトを遮断する眼鏡を使うか、完全にデバイスから離れるのがおすすめです。
• 暖かい飲み物を飲む: ノンカフェインのハーブティーやホットミルクが効果的です。
• 軽いストレッチ: 腰や首を軽く伸ばすストレッチで、体をリラックスさせましょう。
定期的な運動習慣を身につける
運動は、ストレスを解消し、深い眠りを促す効果があります。
最初は、以下のような軽い運動から始めてみましょう:
• 15分のウォーキング
• 就寝前の簡単なヨガ
• 日中の階段の昇り降り
ストレスを軽減し睡眠の質を向上させる瞑想
就寝前の瞑想や深呼吸を習慣に
マインドフルネス瞑想は、睡眠の質を向上させる最も簡単で効果的な方法の一つです。
1. 静かな場所に座り、目を閉じます。
2. 鼻から7秒ほどかけてゆっくり息を吸い、お腹を膨らませます。
3. 口から11秒ほどかけてゆっくり息を吐き、体の緊張を解きます。
これを1~2分続けるだけで、リラックス効果が得られます。
アロマセラピーや温かい飲み物の活用
ラベンダーやカモミールの香りを使ったアロマオイルやディフューザーで、就寝前の環境を整えましょう。
また、温かいカモミールティーやホットミルクを飲むと、自然にリラックスできます。
専門家の診断やサポートを受けるタイミング
睡眠クリニックの利用方法と選択
もし不眠が1カ月以上続く場合や、日中の活動に支障をきたすほど疲れを感じる場合は、睡眠クリニックを利用しましょう。
初めての方でも安心して受診できるように、次のポイントを確認してください:
• 睡眠専門医がいるか
• ポリソムノグラフィーなどの検査が可能か
• 不眠症改善の実績があるか
• 自宅や最寄駅からアクセスしやすいか
• 睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠トラブルに詳しいか
睡眠データを活用した治療の最前線
最近では、スマートウォッチなどで計測した睡眠データを活用し、個人に合った治療法を提案するケースが増えています。
これらのデータを医師に共有することで、より精密な診断が可能になります。
不眠症チェックをきっかけに、より良い未来を目指そう
睡眠改善が健康や仕事に与えるポジティブな影響
十分な睡眠を取ると、体が元気になるだけでなく、心が安定し、仕事のパフォーマンスが向上します。
また、アイデアが出やすくなり、ポジティブな気持ちで1日をスタートできるようになります。
不眠を放置せず、自分の状態を把握することで、改善への道が開けます。
AISを使ったチェックはその第一歩です。
まずは、自分の睡眠状態を確認し、小さな改善から始めましょう。
それが健康と幸せへの近道です。
まとめ
睡眠改善は、健康と仕事の充実に直結します。
今日から簡単な方法を実践し、ぐっすり眠れる快適な生活を目指しましょう!
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